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御殿は今・・・
高知市・浦戸の港、東端の磯崎(下の画像赤丸部分)に、
嘗て「観海亭」と呼ばれる別荘がありました。
この別荘は、別名を御濱御殿・浦戸御殿・磯崎御殿 などとも呼ばれ、
元々は戦国の世に建てられた、長宗我部元親の別荘でした。
その後は、土佐藩主山内氏の海上参勤時の日和待ち所となり、
以後、代々藩主の別荘として利用されました。
自らを「鯨海酔侯(げいかいすいこう)」と称した山内容堂公も、
この別荘「観海亭」をこよなく愛した一人と言われています。
明治になると、藩政期屈指の豪商だった川崎氏が買い取り、
居宅として使用していました。
太平洋戦争時には海軍に接収され、第二十三突撃隊・
浦戸派遣隊浦戸基地本部宿舎としても使われました。
別荘は、桃山様式で栂(つげ)を使用した立派な家屋だったようですが、
現在はというと・・・
建物の管理も無く、草木はおいしげり、周囲には堤防が築かれ、
嘗ての、ここからの眺望や、浦戸湾からの優美であろう光景も、
今となっては、垣間見ることも叶いません・・・
すこし、残念です・・・
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2012/06/21 (Thu.) Comment(0) others
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